円満相続の秘訣
みなさん、円満相続の秘訣は何だと思いますか?
私は、「相続人同士がお互いを理解すること」だと思っています。
それぞれがお互いの立場、状況、考え方を尊重し、理解し合えば、譲り合う気持ちが生まれるはずだからです。例えば、親の面倒を見てくれた人の計り知れない苦労や、先祖伝来の不動産を引き継いでいくことの苦労などについて、それぞれのおかれた境遇を忌憚なく話し合ってみてください。
もし、ご自身のおかれた状況が他の方に理解されていないと感じたら、遠慮なく言葉を発し、理解してもらうようにしましょう。お互いを理解しようとする努力は必ず円満相続につながるはずです。
この方法以外にも、争族を防ぐ方法はあると考えています。
それは、親の意向を伝えるということです。実は、親の意向はかなりの威力を発揮します。子供としては、親の意向にはなかなか逆らえないものです。そのため、相続が開始してから親の意向と違う主張は通常ならばしにくいものです。必ずしも、遺言という形式にこだわらなくてもいいのです。親は、ご自身の気持ちを家族にそれとなく伝えるのも良いでしょう。また、はっきりと家族会議の場で伝えるのも良いと思います。






